【富士フィルムの就職難易度は?】企業研究から内定獲得のための必須対策まで徹底解説!!
本記事では、富士フィルムの経営理念や、将来性、求める人材についてまとめることで、皆さんの企業研究をサポートします。
また、採用フローや採用大学、配属勤務地・部署についてもまとめており、富士フィルムから内定を獲得するためにすべき対策についても紹介しております。
就活生ならだれもが気になる、企業の平均年収や初任給、口コミについてもまとめてあるので、ぜひ最後まで読んでみてください。
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企業概要
今回は、精密化学メーカーとして着実に業績を伸ばしている日系大手企業「富士フィルム株式会社(以下 富士フィルム)」について解説していきます。
富士フィルムと聞くと、カメラをイメージする方が多いと思います。
広瀬すずさんのチェキのCMなどは印象的ですよね。
しかし、「最近はスマホで綺麗に写真取れるし」「カメラ需要も減ってきていて今後危ないんじゃないか?」と不安になる方もいると思います。
実は、最近の富士フィルムはカメラフィルムの会社ではなく、長年積み上げてきたカメラの技術を活かして、「ヘルスケア」「マテリアルズ」「ビジネスイノベーション」「イメージング」の4つの事業を展開して着実に業績を伸ばしています。
この4つの事業については、後ほど将来性の章で詳しく説明します。
また富士フィルムは、勤務地が東京、神奈川、埼玉、大阪、静岡であることも魅力の一つです。
加えて、ホワイト企業としても有名で、1時間単位での有給取得が可能、勤務時間についてはフレックスタイム制の導入に積極的です。
さらに、女性が働きやすい環境づくりも積極的に行っており、育休は産前7週間・産後8週間、育休は最長2年間取得が可能です。
また、子供が小学3年生になるまでは1日2時間の短時間勤務を認めています。
そんな富士フィルムの基本情報は以下のようになっています。
商号 | 富士フイルム株式会社 |
本社所在地 | [東京ミッドタウン本社] 〒107-0052 東京都港区赤坂9-7-3 |
設立 | 2006年10月2日 ※富士フイルム株式会社は、富士写真フイルム株式会社の事業を継承し、新たに設立となりました。 |
代表取締役社長 | 後藤禎一(ごとう ていいち) |
資本金 | 40,000 百万円(2021年3月31日現在) |
事業内容 | ヘルスケア(メディカルシステム、コンシューマーヘルスケア、医薬品、バイオCDMO、再生医療)、マテリアルズ(高機能材料、グラフィックシステム・インクジェット、記録メディア)、イメージング(フォトイメージング、光学電子映像)に関わる製品・サービスの提供 |
経営理念
わたしたちは、先進・独自の技術をもって、
最高品質の商品やサービスを提供する事により、
社会の文化・科学・技術・産業の発展、健康増進、環境保持に貢献し、
人々の生活の質のさらなる向上に寄与します。
引用:経営理念|富士フィルム
上記の経営理念は、次のようなことを伝えています。
先進・独自の技術のもと、挑戦を続け、新たな品質の高い商品やサービスを開発することで、お客さまの生活の質をさらに高めていくことで、新たな価値を創造するリーディングカンパニーであり続けるということです。
将来性
富士フィルムといえば、カメラのフィルムをイメージする方が多く、富士フィルムの将来性について、
「スマホで写真撮れるし」
「周りにもカメラを持っている人少ない」
「カメラの需要ってどんどん減っているのでは」
と不安を感じる方も多いと思います。
しかし、冒頭でも少し触れた通り、富士フィルムの主要事業は、時代と共に変化しており、発展を続けています。
現在は、「ヘルスケア」「マテリアルズ」「ビジネスイノベーション」「イメージング」の4つを事業の柱として着実に業績を伸ばしています。
4つの事業について解説する前に、富士フィルムがいつから主要事業であった写真フィルムを大幅に縮小し、現在の事業構造へと変化したのかについて少し触れたいと思います。
富士フィルムは、写真フィルム事業が絶好調であった1980年代の初めからすでにデジタル化への危機感を持っていたと言われています。(富士フィルム会長小森重隆さんのインタビューを参照)
そして、2000年代となりデジカメの普及とともにフィルム市場の急激な縮小に伴い、世界中に広がっていた生産設備や販売組織を大幅に縮小し、上記4つの事業を成長事業と位置づけ、大幅な構造転換を行いました。
現在の富士フィルムの成長には、長年の歴史から積み上げきた技術基盤、財務基盤、ブランド力だけでなく、時代の変化を見据えて柔軟に対応できる企業文化の影響が大きくあると言えますね。
ここからは4つの事業について簡単に説明します。
ヘルスケア
予防・診断・治療の3領域で最先端の製品やサービスを提供しており、トータルヘルスケアカンパニーとしての地位を確立しています。
例えば、富士フィルムが培ってきた技術を活かして、難病や新たな感染症などまだ治療法が確立していない病気への有効な治療・予防手段の開発を行っています。
マテリアルズ
AI・IoT時代の生活を支える通信機器や次世代デバイスなどに必要となる材料などの開発を行っています。
例えば、テレビやパソコン、スマートフォンに欠かせないフィルムを開発。生産・販売をしています。
4Kよりもさらに綺麗と話題になっている有機ELディスプレイの開発なども、今まで培ってきた技術を活かして行っています。
ビジネスイノベーション
企業の業種や業務の特性に合わせて、お客様の使用する情報システムの企画・設計・開発・構築・導入・保守・運用などを一貫して請け負うようなサービスを行っています。
イメージング
最近若者のあいだで流行している「チェキ」や、映画撮影用のレンズ、プロジェクションマッピングなど、総合写真映像メーカーとして業界を牽引しています。
最近では、ただ製品を開発販売するだけでなく、例えば「チェキ」を使った写真の楽しみ方を国内外に広める取り組みも行っています。
このように、富士フィルムは時代の変化をいち早く察知し、時代に合わせて事業を柔軟に変化し挑戦をし続ける企業であると考えられます。
現在も成長し続けているように、今後も着実に業績を伸ばしていくでしょう。
富士フィルムが他にどのような事業を行っているのかを紹介している、富士フィルムの公式ページのURLを貼っておきますので、興味のある方はぜひ見てみてくださいね。
求めている人物像
『GROW』
何事からも謙虚に学ぼうとすることができる、成長意欲の高い人材『THINK』
本質を考え抜く思考力を持ち、周囲を巻き込みながら、仕事を進めていける人材『PASSION』
仕事への「自分の強い想い」をどんな相手にでもぶつけていける人『COURAGE』
引用:一緒に働きたい人物像/富士フィルム
不確実な状況でも、勇気を持って行動し、最後までやり抜ける人材
時代の変化にあわせて変革と挑戦を続けてきた富士フィルムでは『物事の本質を捉えて自ら考え、強い想いを持って周囲と協力しながら挑戦し、最後までやり抜ける』人材が求められているようです。
課題解決のために自らしっかり考え、周囲の人々と協力しながら挑戦し、やり抜いた経験が活きてきそうです。
就職難易度(採用・選考状況)
ここまで富士フィルムの経営理念や将来性、求める人物像を共有しました。
続いて本章では、富士フィルムの採用大学や採用人数などの採用情報と選考フローについて解説します。
採用大学
22年卒4月入社の現時点での採用実績校は以下のようになっております。
【文系】
参考:就職四季報2023年版
(大)東北大、東大、一橋大、早大、慶大、上智大、立教大、中大、東京外大、名大、京大、阪大、神戸大、関西学大、同大、立命館大、九大 他
【理系】
(大)北大、東北大、東大、東工大、筑波大、千葉大、東京農工大、早大、慶大、東理大、上智大、多摩美大、名大、京大、阪大、九大 他
採用人数
男女別・文理別の採用人数は以下のとおりです。
年度 | 大卒(男) | 大卒(女) | 修士(男) | 修士(女) |
20年 | 86名 | 30名 | 0名 | 0名 |
21年 | 84名 | 22名 | 0名 | 0名 |
22年 | 83名 | 25名 | 0名 | 0名 |
23年 | 93名 | 29名 | 0名 | 0名 |
年度 | 文系 | 理系 |
20年度 | 57名 | 59名 |
21年度 | 51名 | 55名 |
22年度 | 50名 | 58名 |
23年度 | 52名 | 70名 |
また、職種別の採用人数は以下のとおりです。
年度 | 総合職 | 地域限定職 |
20年度 | 114名 | 2名 |
21年度 | 110名 | 0名 |
22年度 | 114名 | 0名 |
23年度 | 131名 | 0名 |
配属勤務地
22年4月入社者の配属勤務先は以下のようになっております。
東京、神奈川、静岡、埼玉、大阪
参考:就職四季報2024年版
配属部署
22年4月入社者の配属部署は以下のようになっております。
【総合職】
国内・海外営業(マーケティング・販売)、経理、人事 他【技術職】
参考: 就職四季報2024年版
材料開発、機器開発、ソフトウェア開発、生産・製造技術開発、知的財産 他
採用大学を見る限り、ある程度偏差値の高い大学に通っていないと内定を獲得するのは容易ではないと言えます。
しかし、上記大学に通っていなくても、内定を獲得するチャンスはあり、そのためには自己分析をしっかりと行い、ライバルとの差別化を十分に図る必要があります。
自己分析は、ES・面接対策でも必須のものです。
当サイトでも、「自己分析とはそもそも何なのか」「自己分析の目的」「自己分析のやり方」まで解説し、この記事一つ読めば自己分析を完璧にできるものを書いています。
気になる方はぜひ読んでみてくださいね。
採用倍率
〇 2023年度の採用人数:101名
〇プレエントリー候補リスト登録人数:8724名
引用:リクナビ2024「富士フィルム株式会社:採用情報」
富士フィルムの採用倍率は約87倍と算出できます。
これはリクナビのプレエントリー人数だけのデータで算出した数字なので、実際の倍率とは異なりますのでご参考程度にお考え下さい。
富士フィルムの新卒採用の選考フロー
エントリシート・適性検査
↓
SPI
↓
面接(複数回)
↓
内々定
選考フローの特徴として、エントリーシートの提出とともに受ける必要のある富士フィルムオリジナルの適性検査が挙げられます。
eF-1Gと呼ばれるテスト形式が採用されており、様々な形式の問題がでてくるため、CAB、玉手箱、TG-WEBなどさまざまなWEBテストの問題をさらっと見ておくとよいと思います。
また、エントリーシート・適性検査提出後にはSPIを受ける必要があります。
内容は言語・計数・性格です。
SPIは、様々な企業で採用されているテスト形式のためしっかりと対策をしておくと良いでしょう。
また、「面接対策をしたい!」「ESのクオリティをあげたい!」という方には、就活エージェントの利用がおすすめです。
就活コンサルタントによるES添削や模擬面接などのサービスをすべて無料で受けることができます。
また、「大手企業からの逆オファー」や「1週間での早期内定」など様々なメリットもあります。
以下の記事では、おすすめの就活エージェントについて、特徴とおすすめ点をまとめています。
こちらの記事を参考にして自分に合ったサービスに登録してみましょう。
うまく使うことで志望企業への内定が近づくサービス
ジョブ兄が最もおすすめする就活エージェントです。上手く使用することで、就活を成功させることができます。大手やホワイト企業の紹介もあるので、登録しておくべきサービスです。
JobSpringを上手に使用する方法を解説しているので是非ご一読ください。
内定獲得のための必須対策
ここまで富士フィルムの採用大学や採用人数などの採用情報と、選考フローについて共有いたしました。
続いて本章では、富士フィルムから内定を得るためにすべき3つの対策事項を紹介します。
富士フィルムでなければダメだという明確な志望理由を示そう
他企業にも当てはまるような志望動機では「うちじゃなくてもいいのでは?」と思われる可能性が高いです。
そのため選考では、確固たる入社意思を伝えるための明確な志望理由が必要となります。
志望理由を考える際は「なぜ富士フィルムなのか」「興味のある部門はどこか」「キャリアビジョンは」という観点から、自らの経験と併せて志望理由を明確にしておくといいでしょう。
また、このような志望動機を作成するには、実際に働いている社員から話を聞けるOB訪問がおすすめです。
OB訪問では、先輩社員からざっくばらんに話が聞けます。
「なぜ富士フィルムを選んだのか」「仕事の内容」「やりがい」「キャリアビジョン」などを聞くことで、実際に自分が富士フィルムで働くイメージを持つことができ、魅力的な志望動機を描くことができるでしょう。
しかし、OB訪問はどのようにすればいいか分からない方がほとんどだと思います。
「OB訪問の申し込み方法」「当日の流れ」「おすすめの質問例」「OB訪問後のお礼メール」まで解説している記事があるので、少しでも内定獲得の可能性を増やしたいという方はぜひ読んでみてくださいね。
富士フィルムでのキャリアパスについて考える
富士フィルムの面接では、富士フィルムで取り組みたい仕事を具体的に話すことが要求されます。
志望動機や入社後どういった仕事をしていきたいかを深堀されるそうです。
このような質問は、職種をしっかり理解しているか、富士フィルムの仕事を理解しているかを問うことで、志望度を図る目的があります。
前述した、OB訪問を活用して、実際に働いている社員の方々のキャリアパスを聞くことで、取り組みたい仕事を具体化していくことの重要度は高いといえます。
OB訪問をした際には、社員さんにも現在関わっている事業について詳しく聞いてみるといいと思います。
さまざまな事業がある富士フィルムで、実際に働いている方から事業内容を聞き、自分が関わりたい事業を探すいい機会です。
また社員の方々に会った際には、部署、業務、年次ごとに取り組む仕事などの情報を収集し、富士フィルムでの入社後10年のキャリアを明確に語れるようにしましょう。
求められる人材とマッチするエントリーシートを書く
人気企業で、受ける人の多い富士フィルムで内定を獲得するには、ライバルと差別化することが大切になってきます。
ライバルと差別化を図ることができる最初の機会がエントリーシートです。
自己分析を行い自分の強みを明確にし、富士フィルムの求める人材とマッチするようにエントリーシートを書きましょう。
富士フィルムでは、『 物事の本質を捉えて自ら考え、強い想いを持って周囲と協力しながら挑戦し、最後までやり抜ける』人材が求められています。
課題解決のために自らしっかり考え、周囲の人々と協力しながら挑戦し、やり抜いた経験が活きてきそうです。
その取り組みの際に、「自分がどのような想いで取り組んでいたか」「どれだけ努力をしたか」まで話せると、さらにアピールできるでしょう。
就活ジョブジョブでは面接まで視野に入れた、内定にグッと近づけるガクチカ作成について解説している記事も書いています。
簡単4ステップで、面接対策にもなるガクチカの作成ができるようになるのでぜひ読んでみてください。
その他の気になる情報
富士フィルムの年収
就職活動では、高収入を志望動機にするのはタブーですが、実際は気になりますよね。
有価証券報告書の調べによると、令和2年の平均年収は970万円となります。
過去3年の平均年収は以下のようになります。
令和2年 | 970万円 |
令和元年 | 1003万円 |
平成30年 | 997万円 |
富士フィルムの初任給
富士フィルムの初任給は以下の通りです。
4年制大学卒/ 月給23万3500円
大学院修士課程卒/ 月給26万3600円
大学院博士課程卒/ 月給28万8300円
厚生労働省の調査によるとによると、令和2年度の新規学卒者の給与額は大学卒で22万6000円、大学院卒で25万5600円なので、富士フィルムの初任給は平均よりも高いといえます。
富士フィルムの評価
実際に富士フィルムで働いている社員さんの評価も気になるところだと思います。
社員さんのクチコミによる企業の評価を知りたいならOpenworkがおすすめです。
待遇や、働きがい、人材育成などについて、社員のリアルなクチコミから知ることができます。
富士フィルムは、新しいことに挑戦でき、やりがいのある仕事ができる。
給与も高く、福利厚生が充実しており、有給が採りやすいことから働きやすい環境が整っていると言えます。
最後に
最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
今回は、富士フィルムの経営理念や将来性などの企業概要と、さらに採用フローや採用倍率などの採用情報についてまとめました。
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