【大日本印刷(DNP)の就職難易度は?】企業研究からES・面接対策まで徹底解説!!
本記事では、大日本印刷の経営理念や、将来性、求める人材についてまとめることで、皆さんの企業研究をサポートします。
また、採用フローや配属勤務地・部署についてもまとめており、大日本印刷から内定を獲得するためにすべき対策についても紹介しております。
就活生ならだれもが気になる、企業の平均年収や初任給、口コミについてもまとめてあるので、ぜひ最後まで読んでみてください。
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企業概要
今回は、日本の印刷業界のリーディングカンパニーである「大日本印刷株式会社(以下DNP)」について解説していきます。
凸版印刷とDNPとで、国内印刷業界の2強と言われています。
創業以来、印刷事業では国内トップレベルのシェアを獲得している一方で、近年では情報産業や生活産業などの分野でも世界トップシェアを獲得している製品を生み出している企業です。
印刷業でのイメージが強いDNPですが、実はエレクトロニクス部門や清涼飲料部門(子会社である北海道コカコーラボトリング)なんかも存在する、既存の枠にとらわれない、事業の幅の広い企業です。
そんなDNPの基本情報は以下のようになっています。
商号 | 大日本印刷株式会社 (Dai Nippon Printing Co., Ltd.) |
本社所在地 | 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 |
設立 | 1876年 |
代表取締役社長 | 北島 義斉 |
資本金 | 1,144億6,476万円 (2021年3月31日現在) |
従業員数 | 37,062名(連結) 10,328名(単体) (2021年3月31日現在) |
事業内容 | 情報コミュニケーション 生活・産業 エレクトロニクス 飲料 |
経営理念
DNPグループは、人と社会をつなぎ、新しい価値を提供する。
引用:DNPホームページ:「グループビジョン/ブランドステートメント/行動規範」
上記の経営理念は、次のようなことを伝えています。
DNPは「P&I(Printing & Information)」という独自の強みを持っています。
印刷(Printing)だけでないことを意外に思う方も多いと思います。
印刷事業を得意とするDNPですが、産業構造の変化に対応しつつ、コミュニーケーションという枠で事業の幅を模索、拡大していきました。
このように、印刷という生活や社会にとって不可欠なものを扱ってきたDNPは、社会の変化とそれに伴ったニーズの変化に対応してきた企業であると言えます。
つまり、上記の経営理念では「人」そして「社会」に対して適切なニーズを受け取りながら、「人」や「社会」の架け橋としての企業であり続けるというDNPの想いが込められています。
将来性
「ペーパーレス」や「デジタル化」という言葉が各企業で謳われはじめ、印刷業界には向かい風のように思う方も多いと思いますが、DNPの将来性はどうでしょう。
DNPは、単に印刷業に固執することなく、社会の変化に応じた印刷会社のあり方を検討し、実践しています。
「P&I」(印刷と情報:Printing&Information)というDNPの強みを活用し、資本とこれまでのパートナーとの連携の中で新たな価値創造を社会に提供することが、今後のDNPの課題です。
では、実際どのような事業が今度行われるかを知る前に、既存の事業について簡単に整理しましょう。
DNPには現在、「情報コミュニケーション」、「生活・産業」、「エレクトロニクス」、「飲料」の4つの部門があります。
「情報コミュニケーション」は、印刷事業はもちろんのこと、マーケティングと情報セキュリティの情報イノベーション事業、写真プリント等の「モノとコト(体験)」をつくるイメージングコミュニケーション事業の3つで構成されています。
「生活・産業」は、包装、生活空間、産業資材の3分野の事業で構成され、
「エレクトロニクス」はディスプレイ関連製品および電子デバイスの事業をそれぞれもっています。
このように、DNPは印刷会社としての枠では収まらないような事業を、20世紀の後半から進め、拡大してきています。
この時点で、DNPは「脱印刷」という社会の動向を予測し、危険を回避しながら事業展開をしている企業である、ということは理解できたと思います。
特に、情報コミュニケーション部門では、他社に対してのDX支援事業なども有しており、「遅れている」どころか「進んでいる」会社であると理解できますね。
また、エレクトロニクス部門では、液晶パネル用カラーフィルムや光学フィルムなど液晶ディスプレイに使用されるフィルムを開発から販売までを行ってきたという実績があります。
フィルム以外にも、産業部品・素材やディスプレイ部品・部材、そして精密機器部品までという、広い幅を持っています。
この記事だけではとても紹介しきれないほど、幅広い事業を持っているのがDNPです。
最先端の技術力を自社で有しているため、5Gで変化するとされる各分野、例えばモビリティやヘルスケア・ライフサイエンスなどにも参入しており、将来的にもかなり安定した経営が成立すると考えられます。
求めている人物像
”高い志を持ってビジョンを描き、「未来のあたりまえ」を体現できる人
引用:DNP RECRUITING「求める人物像」
「未来のあたりまえ」とは、DNPが事業を通じて再現したい未来の社会や生活のことを指しています。
そして、この「未来のあたりまえ」を実現するために、未来について思考し、予測し、なにより挑戦しなければなりません。
NDPで実現したいことを明確にしていることや挑戦すること、この辺りが必要な要素となってきます。
就職難易度(採用・選考状況)
ここまでDNPの経営理念や将来性、求める人物像を共有しました。
続いて本章では、DNPの採用大学や採用人数などの採用情報と選考フローについて解説します。
採用大学
採用実績校は以下のようになっております。
【文系】
明大11、早大8、同大6、立命館大5、上智大5、青学大5 他【理系】
引用: 参就職四季報2024年版
東理大4、横国大4、東工大4、同大4、慶大4 他
採用人数
また、男女別・職種別の採用人数は以下のとおりです。
年度 | 女性 | 男性 | 合計 |
21年 | 68名 | 125名 | 192名 |
22年 | 61名 | 98名 | 159名 |
23年 | -名 | -名 | 176名予定 |
年度 | 事務職 | 技術職 |
20年度 | 90名 | 90名 |
21年度 | 90名 | 90名 |
22年度 | 80名 | 100名 |
配属勤務地
21年4月入社者の配属勤務先は以下のようになっております。
【総合職】
東京、埼玉、大阪、岡山 他【技術職】
参考:就職四季報2024年版
東京、福島、茨城、埼玉、千葉、神奈川、京都、大阪、岡山、広島、福岡 他
配属部署
21年4月入社者の配属部署は以下のようになっております。
【総合職】
営業企画、コーポレートスタッフ、デザイン企画【技術職】
参考:就職四季報2024年版
研究開発、製品・プロセス開発、システム開発
採用大学を見る限り、ある程度偏差値の高い大学に通っていないと内定を獲得するのは容易ではないと言えます。
しかし、上記大学に通っていなくても、内定を獲得するチャンスはあり、そのためには自己分析をしっかりと行い、ライバルとの差別化を十分に図る必要があります。
自己分析は、ES・面接対策でも必須のものです。
当サイトでも、「自己分析とはそもそも何なのか」「自己分析の目的」「自己分析のやり方」まで解説し、この記事一つ読めば自己分析を完璧にできるものを書いています。
気になる方はぜひ読んでみてくださいね。
DNPの新卒採用の選考フロー
エントリシート
↓
WEBテスト
↓
一次面接
↓
二次面接
↓
内々定
選考フロー自体は一般的なものなので、追加で対策が必要になる項目は特にありません。
WEBテストの形式は玉手箱とTG‐WEBで、玉手箱の内容は言語・計数・性格です。
玉手箱は、様々な企業で採用されているテスト形式のためしっかりと対策をしておくと良いでしょう。
またTG -WEBは初見で解くのは大変危険なテストです。
他企業で採用しているものを探し、事前に練習しておくことをオススメします。
また、「面接対策をしたい!」「ESのクオリティをあげたい!」という方には、就活エージェントの利用がおすすめです。
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また、「大手企業からの逆オファー」や「1週間での早期内定」など様々なメリットもあります。
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内定獲得のための必須対策
ここまでDNPの採用大学や採用人数などの採用情報と、選考フローについて共有いたしました。
続いて本章では、DNPから内定を得るためにすべき3つの対策事項を紹介します。
DNPではなければダメだという理由を明確にする
業界最大手でないDNPは、志望動機に関する質問が重点的に聞かれます。
業界1位の座を凸版印刷に取られているDNPの志望動機を作成する際には、凸版印刷との差分をどこまで理解しているかが、かなり大事になってきます。
DNPに限らず、「志望動機」を考える際はまず
「業界>企業>企業でやりたい仕事」というように、段階を付けてそれぞれを考えていくことを推奨します。
まず「なぜ印刷業界を志望するのか」については、業界についての知見がどこまであるかを聞くことで、志望度を図っているとされています。
印刷業界がどのようなビジネスモデルで、どのような職種があり、その職種でどのような素養が必要なのか、などを整理すると良いでしょう。
そして「なぜDNPを志望するのか」については、競合との比較をしていくことを推奨します。
最後の「DNPでやりたいこと」ですが、これは先ほどのDNPの志望理由と密接に絡んできます。
「凸版印刷でもいいのでは?」と面接官に映ってしまわないような、自分の経験などに基づいた理由を準備すると良いでしょう。
また、大きなビジョンを語るのも良いかもしれませんが、実務ベースでのやりたいことも考えておくと良いでしょう。
面接官からすれば、DNPの中の職種や業務の理解度が高く見えますし、この理解度は同時に志望度の高さのアピールにもなります。
以上のように、志望理由を準備することにより、エントリーシートや面接では優位に働くでしょう。
エントリーシートでは、直接的に「業界の志望理由」や「DNPの志望理由」という題目で聞かれていなくとも、これらを知るための質問であることはあります。
それぞれの質問が、志望理由のどの階層に対する質問なのかを読み解き、整理したものをぶつけていきましょう。
実務、職種などを明確に理解をするためには、会社説明会やOB訪問をすることをオススメします。
しかし、OB訪問はどのようにすればいいか分からない方がほとんどだと思います。
「OB訪問の申し込み方法」「当日の流れ」「おすすめの質問例」「OB訪問後のお礼メール」まで解説している記事があるので、少しでも内定獲得の可能性を増やしたいという方はぜひ読んでみてくださいね。
基本的な面接対策を行う
DNPの面接では、志望動機や自己PR、長所や短所といった基本的な質問を聞かれることが多いです。
また、学生時代に力を入れたことは、深堀りされることもあるため、何に取り組んだかだけではなく、その時どのように考えていたのか、今後どうしていきたいと思っていたのかなど、具体的な回答内容を考えておきましょう。
入社後に関する質問では、DNPで実現したいことも聞かれやすいため、就職してからのビジョンは明確に考えておきましょう。
また、何回も言いますが、凸版印刷ではない理由も明確にしておきましょう。
このような質問に答えるためには、自分自身のことをしっかり理解し、ズレのない一貫した価値観を把握する必要があります。
面接の対策だけではなく、魅力的なESを書くうえでも自己分析は必要になってくるものなので、しっかり行いましょう。
また、基本的な質問が多いため面接に必要なマナーや、話し方など面接の基本対策もしっかりと身につけておくといいと思います。
求められる人材とマッチするエントリーシートを書く
人気企業であり、選考フローがかなり一般的なDNPで内定を獲得するためには、ライバルと差別化することが大切になってきます。
ライバルと差別化を図ることができる最初の機会がエントリーシートです。
自己分析を行い自分の強みを明確にし、DNPの求める人材とマッチするようにエントリーシートを書きましょう。
DNPでは、NDPで実現したいことを明確である人(志の高い人)、挑戦する・できる人材が求められています。
ガクチカでは、自分の意志で動き出し、何かに挑戦したエピソードがあるとなお良いでしょう。
例えば、周囲の反対がありながらも留学をした経験や、困難であるとされていた研究に臨んだ経験など、ジャンルは問いません。
高い目標を持って主体的に自分で動き出し、結果はどうであれ挑戦したエピソードは、DNPの求める人物像にかなり近いものになるはずです。
就活ジョブジョブでは面接まで視野に入れた、内定にグッと近づけるガクチカ作成について解説している記事も書いています。
簡単4ステップで、面接対策にもなるガクチカの作成ができるようになるのでぜひ読んでみてください。
その他の気になる情報
DNPの年収
就職活動では、高収入を志望動機にするのはタブーですが、実際は気になりますよね。
有価証券報告書の調べによると、令和4年度(2023年)の平均年収は797万円となります。
以下、3年間の平均年収となっております。
年度 | 平均年収 |
2018年 | 712.5万円 |
2019年 | 726.1万円 |
2020年 | 744.4万円 |
2021年 | 766万円 |
2022年 | 768万円 |
2023年 | 797万円 |
DNPの初任給
DNPの初任給は以下の通りです。
【大都市圏】223,000円(2021年大卒実績)/243,000円(2021年修士了実績)
【大都市圏以外】216,000円(2021年大卒実績)/236,000円(2021年修士了実績)
厚生労働省の調査によるとによると、令和2年度の新規学卒者の給与額は大学卒で22万6000円、大学院卒で25万5600円なので、DNPの初任給は平均よりも低いといえます。
DNPの評価
実際にDNPで働いている社員さんの評価も気になるところだと思います。
社員さんのクチコミによる企業の評価を知りたいならOpenworkがおすすめです。
待遇や、働きがい、人材育成などについて、社員のリアルなクチコミから知ることができます。
DNPは、福利厚生も充実しており、有給が採りやすいことから働きやすい環境が整っていると言えます。
最後に
最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
今回は、DNPの経営理念や将来性などの企業概要と、さらに採用フローや採用倍率などの採用情報についてまとめました。
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本記事の内容が、少しでも皆さんの就職活動をより良いものにできたら幸いです。
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