【外資コンサルタントが語る】ケース面接対策
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今回は、コンサルティング業界を志望するなら避けては通れない「ケース面接」について解説します。
ケース面接とは、主にコンサルティング業界で出題されることが多い出題形式です。
難易度が高く、苦手意識を持っている人も多いのが現実です。
特に、コンサルティング業界を志望したばかりの方はどのように対策したらいいか分からないのではないでしょうか?
本記事では、ケース面接での評価ポイントと出題傾向について解説していきます。
選考突破難易度が高いケース面接のポイントを押さえ、コンサルティングファームの内定をつかみ取りましょう。
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ケース面接とは
そもそもケース面接とはどのようなものなのでしょうか。
課題解決力を問う場
ケース面接とは、与えられた問いに対して制限時間内に解決策を提案する面接のことです。
実際にコンサルティングの現場で取り組むような経営課題から出題されることが多く、就活生が現場で活躍出来るかどうかをこのケース面接で評価しています。
フェルミ推定とケース面接の違い
よくケース面接と一緒に語られるのが「フェルミ推定」というものです。聞いたことある方もいるのではないでしょうか。
フェルミ推定もケース面接と同様、コンサルティング業界の就活において出題されることがある選考形式ですが、ケース面接とは少し違います。具体的に以下の2つの例を見てみましょう。
<フェルミ推定の例>
「日本にある電柱の数はどれくらいか?」
「1日に東京で電車に乗る人数は?」
<ケース面接の例>
「Aカフェ店の売上を6か月間で2倍にするにはどうすればいいか?」
「B社が海外市場において1億円の売上を達成できるサービスを考えよ」
フェルミ推定の例ではどちらも「数値」について問われている一方、ケース面接の例では「戦略」について問われています。
つまり、フェルミ推定では限られた情報の中から数値を推定することを求められているのに対し、ケース面接では数値の推定だけにとどまらず、課題の解決を求められているのです。
本記事では、「ケース面接」について詳しく解説していきます。
ケース面接の流れ
では、ケース面接はどのような流れで進んでいくのでしょうか。
ケース面接は、以下の流れで行われます。
1.面接官から課題を与えられる
最初に、面接官から課題を与えられます。
ここで制限時間やスマホを使用していいか等の指示もされますので、しっかりと聞いておきましょう。
2.回答作成(15~30分程度)
課題に対する解答を作成し、発表の準備をします。
面接官が席を外す場合と、面接官の前で行う場合の両方があります。
3.発表&質疑応答
解答を発表し、面接官からの質問に答えます。
口頭で行う場合もあれば、紙やホワイトボードを使って説明する場合もあります。
ケース面接で評価されるポイント
序盤でも述べたように、ケース面接で出題される課題はコンサルティングの現場で取り組むような課題です。
つまり、ケース面接で面接官は「コンサルタントとしての資質があるかどうか」を見ているのです。
ケース面接で見られる「コンサルタントとしての資質」は以下の2つになります。
・論理的思考能力
・コミュニケーション・プレゼン能力
それぞれについて詳しく解説していきます。
論理的思考能力
論理的思考能力とは、「複雑な物事の関係を整理し、筋道を立てること」です。
この論理的思考能力は、ケース面接で最も重要視されるポイントです。
コンサルタントは日々のコンサルティング業務で問題解決をする場面が多くあり、問題解決に論理的思考能力は欠かせない能力です。
コンサルタントとして欠かせない論理的思考能力をケース面接で発揮するにはどのようにしたら良いでしょうか?
答えは、「結論に至るまでのプロセスを見せること」です。
例を使って説明します。
例えば、「○○駅前のカフェの売上を半年で2倍にしてください」という問題があったとします。
ここで、プロセスを一切言わずに「メディアに広告を出すべきです」と言ってしまうのは絶対にNGです。
複雑な物事の関係を整理していないし、筋道も立っておらず、論理的思考能力が欠けている人だと評価されます。
論理的に考えると、例えば次のような答えが考えられます。
まず、(売上)=(顧客数)×(平均客単価)に分解します。売上を上げるためには、顧客数か平均客単価のいずれかを上げる必要があります。
駅前に立地しているため、より多くの顧客に来てもらって回転率を上げる戦略が奏功しそうだと考えます。
よって、顧客数の増加に焦点を当てます。
次に、顧客数の増加につながる施策を考えます。ここで、この駅前のカフェは顧客からの認知度が低く、顧客数が伸び悩んでいると仮定します。
さらに、駅前であることから平日朝のサラリーマンの利用客が他の時間帯と比較して多いという仮定も置き、この利用客を2倍に伸ばすことで目標が達成できる判断します。
上記の課題を解決し、顧客数を増加させ売上を2倍にするための施策が必要となってきます。
ここまで説明して初めて、「メディアに広告を出す」という戦略が見えてきます。
特に、サラリーマンをターゲットとするため、ニュースサイトや朝のニュース番組に積極的に広告を出すという戦略が有効になります。
このように、1つの結論に対して前提や要素をしっかり整理し、筋道を立てて説明することが必要です。
その際に、問題文で与えられていないあいまいな設定はこちらで仮定を置いてしまっても問題ない場合がほとんどです。上記の例だと、「顧客からの認知度が低い」「平日朝のサラリーマンの利用客が多い」等です。
上記のはほんの一例ですが、ケース面接で評価される最も重要なポイントですので、論理的な思考が出来るようしっかり練習しましょう。
コミュニケーション能力
論理的思考能力に次いで評価のポイントとなるのが、「コミュニケーション能力」です。
これは、実際のコンサルティング業務はチームで行うことがほとんどでありクライアントと対話を重ねる機会が多いため、高いコミュニケーション能力が求められます。
面接官が退席しないケース面接の場においては、面接官とコミュニケーションを取りながらゴールを目指します。
この際、解答作成に必要ではあるものの、問題文に提示されていない条件やデータについて質問するのが先述した「駅前のカフェの売上を2倍にする」例だと、「顧客からの認知度」「時間別利用客数」について、何かデータがあるか面接官に質問しましょう。
解答作成中に面接官が退席するパターンでは、発表後の質疑応答の時間でコミュニケーション能力をアピールします。
緊張しすぎてガチガチになりすぎるのは当然NGですが、質問に対してキビキビと返答しすぎるのも良くないです。面接官からの質問に的確に返答しつつも、抑揚をつけて笑顔で話すことが大切です。
ケース面接でよくあるパターン4選
ケース面接にも様々なパターンがあります。今回は、その中でも頻出のパターンを4つ紹介します。
企業や組織の「売上」を向上させるケース
企業等の売上の増加等を求められるパターンは、ケース面接では最も頻出とされています。
例題
・駅前のカフェの売上を2倍にしてください
・世界のスマートウォッチ市場を2倍にしてください
こうしたパターンでは、以下のような方法を使います。
・(売上)=(顧客数)×(平均客単価)に分解する
・顧客数を伸ばす
・平均客単価を上げる
企業や組織の「利益」を増加させるケース
先ほどの「売上」を増加させる問題と似ていますが、この「利益」を増加させる問題の方が、コストを考慮する必要があり難易度が高いです。
例題
・地方の鉄道事業の利益率を向上させてください
・全国チェーン飲食店の利益率が低下している。考えられる再生計画を立案してください
こうしたパターンでは、以下のような方法を使います。
・(利益)=(売上)-(費用)に分解する
・売上向上に寄与する施策を考える
・費用を抑えるための施策を考える
賛成・反対、もしくは二者択一
今までのお題とは違い、二社択一を迫られるシンプルなお題が出題されるケースもあります。
例題
・日本の成人年齢を18歳に引き下げるべきか
・日本においてみなし残業制度を導入すべきか
このようなお題の場合、どちらを選んだかということではなく、なぜその答えを選んだかが非常に重要です。面接官を納得させられるような根拠・思考プロセスが重要になります。
社会問題の現状と解決方法
最後の出題パターンは、社会問題の現状分析と、解決方法について問われる場合です。
このパターンでは、具体的な数値や条件が与えられることは少なく、フェルミ推定と組み合わせて解答する必要があります。
例題
・日本の少子高齢化を解消するにはどうすれば良いか
・日本人の平均給与を上げるにはどうしたら良いか
このパターンの問題は、以下の方法で解いていきます。
・「現状」と「理想」を整理し、両者のギャップに対する打ち手を考える
・現状を整理し、必要な数値はフェルミ推定で算出する
・理想とのギャップを埋めるための打ち手を考える
まとめ
最後まで読んでくださりありがとうございました!
今回は、コンサルティングファームの就活で避けては通れない「ケース面接」について解説しました。
コンサルティングファームのケース面接は、採用フローの中でも最も通過率が低いと言われている難関ステップです。
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本記事の内容が、少しでも皆さんの就職活動をより良いものにできたら幸いです。
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