【5分で業界研究】ゼネコンのビジネスモデルや職種まで完全網羅!
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今回は、毎年就活生から絶大な人気を誇るゼネコンについて解説していきます。
ゼネコンといえば、仕事の規模の大きさや高給、あるいはパワーの必要な仕事のイメージがあるのでは何でしょうか。
みなさんが利用している大きなビルや商業施設などの民家の建築物はもちろん、通っている道や空港、ダムなど生活に関わるあらゆるインフラを建てているのが、このゼネラルコンダクター、通称「ゼネコン」です。
しかし、皆さんが利用している上記の施設などはあくまで仕事の成果物であり、どのような仕事をしているかまでは、意外と知らない方が多いのではないでしょうか。
そこで、本記事では業界研究として、ゼネコン業界の概要やビジネスモデル、職種について解説するとともに、将来性や年収についても取り上げます。
就職活動において業界研究は必須のものなので、少しでも規模の大きな仕事、あるいはゼネコンん自体に興味がある方はぜひ最後までこの記事を読んで参考にしてください。
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ゼネコン(ゼネラル・コンダクター)とは
ひとことでゼネコンを言い表すのであれば
「工事を請け負い、竣工までの管理をする」仕事です。
前半部分の「工事を請け負い」とは、建築物や道などの施工対象を、官公庁あるいは民間の企業などから依頼を受けるということです
後半部分とは、その受注された土地に建てるものについて、設計から竣工まであらゆる面の全体を管理するということです。
そしてこの設計から竣工までの間にも、細かないろいろな段階があり、その段階の数だけ様々な人との関わりがあり、これをトータルで管理しているのがゼネコンです。
大手になると、設計から竣工の各段階で部署が分かれ、それぞれがそれぞれの専門家になっていきます。
大手のゼネコンでは海外事業にも注力しており、近年では東南アジアを中心に新しいマーケットに参入しているというのが、大まかな動向です。
ゼネコンのビジネスモデル・事業内容
ゼネコンのビジネスモデルを解説するにあたって、混乱を避けるためによく違いが分かりづらい不動産デベロッパーとの違いを説明します。
その後、ゼネコンがどのように利益をあげているのか、どの企業や人との関わりがあるのか、の部分を解説していきましょう。
不動産デベロッパーとの違い
ゼネコンと不動産デベロッパーの違いについてきちんと整理をして、この後のゼネコンのビジネスの内容と収益の上げ方をしっかりと理解していきましょう。
不動産デベロッパーの仕事
ゼネコンとの相違を整理するには、まず比較対象であるデベロッパーの事業内容の理解が必要です。
デベロッパーの事業は様々ありますが、主要なところでいうならば、街やリゾートの開発、あるいはビジネス・商業とわずの大型ビルの開発などがあります。
このような主要な事業については、消費者も竣工中を確認したり、実際に立った後のビルや商業施設を享受するため、よく理解ができると思います。
一方で、これらの目に見える部分以外にも不動産デベロッパーの仕事があります。
では、目に見える部分以外、つまり普通に過ごしていたら気付けないデベロッパーの仕事とは何かとなると、
こちらはデベロッパーの大きな仕事の流れを確認すると分かりやすいです。
デベロッパーの仕事は、土地や不動産を買う→この土地や不動産の価値を上げる→継続的に運用していく・売却するというふうに進んでいきます。
(全てが上記の流れというわけではありません)
このように、不動産デベロッパーの仕事は単に「建物を建てて、開発を進める」という訳ではなく、これらが立つ前、そして後にも仕事がつながっているものだということが確認できたと思います。
このポイントを理解した上で本題であるゼネコンの仕事を確認していきましょう。
なお、就活ジョブジョブではこちらの不動産デベロッパーについての記事も多数ご用意しています。
不動産デベロッパーの仕事をもっと深く理解したいという方はぜひ読んでみてくださいね。
スーパーゼネコンの仕事
土地・建物の買い取りから運用・売却までを担うデベロッパーに対して、ゼネコンは
「工事を受注し、実際に建物やインフラを建てる・整備する」という仕事になります。
デベロッパーが企画・運用をする側とするならば、ゼネコンは着工する側という見方になります。
デベロッパーに対して担当する幅が少ないように感じてしまうかもしれませんが、実際のゼネコンは多くの領域の仕事を持っています。
まず、建築物を建ててほしいという企業や官公庁に対しての「営業」から始まり、受注した案件に必要な資材の「調達」も必要です。
実際どう建てるのかを決める「設計」、着工から竣工までを円滑に進行するためのマネジメントである「施工管理」、といったように、一つの建築物を建て終わるまでに多くの仕事があります。
また、これ以外にも大きな建物であればエレベーターや電気などが本当に稼働するかを管理する「設備」や、
自社の建築技術を改善・発展させていく「研究」など、建物を建てることに関してのあらゆる領域がゼネコンの仕事となります。
ゼネコンの仕事を理解できたところで、この仕事がどのように収益を生んでいるのかを確認しましょう。
ゼネコンのビジネスモデル
ここまでのゼネコンの仕事の内容を確認すれば、どのように収益を上げているかは比較的簡単に想像できると思います。
単純に捉えるならば、営業で受注した案件について、施工の際の支出を極力抑え、竣工した建築物が売上となるため、これらの差分が収益となります。
ここでは、せっかくなのでゼネコンのビジネスモデルの特徴についてもう少し詳細にモデルを確認しておきましょう。
従来の請け負い型のビジネスモデル
建設業という業界の最大の特徴はこの「請け負い型」という点でしょう。
請け負い型とは、先ほどまでに確認したように、企業や官公庁からの受注があって初めて成立するというビジネスです。
普通のメーカー、例えば食品や化粧品などは消費者からの直接の受注があって商品を開発・販売している訳ではありません。
マーケティングを通して、消費者や世の中の動向やニーズを掴み、このニーズに対して商品を供給するというビジネスとなっています。
一方で、ゼネコンのような「請け負い型」のビジネスモデルですと、これらのメーカーのようマーケティングをしたらから、大方狙い通り商品が売れる(案件を受注できる)という訳ではありません。
このモデルのメリットとしては企業や官公庁にお金がある状態であれば、仕事が減ることはなく収益も上がり続ける点があります。
そしてこの逆がデメリットで、企業や官公庁にお金がなければ、仕事自体がないという状態に陥ってしまします。
加えて、建設業のように案件の単価が他業界に比較して大きいビジネスとなると、経済や景気の動向・あるいは官公庁の建築物や道路に対する予算配分などという、外的要因に大きな影響を受けるモデルといえます。
これからのビジネスモデル
上記のような請け負い型のゼネコンのモデルには、外的要因に左右されやすいという、構造自体の問題があります。
もちろん、経済や景気の良い状態が継続すれば問題はありませんが、10年〜20年というスパンで必ず不景気というものはやってきてしまいます。
つまり、ゼネコンはこれまでのビジネスモデルに加えて新たな領域に事業を拡大していく、あるいはビジネスモデル自体の刷新のどちらかが必要になってきます。
まず前者について、
企業によって様々ありますが、総合商社のような事業投資、あるいは農業などの新しい事業に踏み込んでいくなどが、主にスーパーゼネコンでは進行しています。
また、特にスーパーゼネコンについては海外進出が十数年前から進行しています。
日本のマーケット縮小を見込んで、拡大している東南アジアなどに目を向けて展開しています。
後者のビジネスモデル自体の刷新について、こちらは相当困難ではありますが、不動産デベロッパーのように施工以外の建設事業を展開することが期待されます。
現在の日本では、
発注者側である行政のスリム化の要請に加え、民間の資金・ノウハウを活用しようとする流れの中で、公民連携という形で、民間が率先してインフラ事業の運営に関与する機会は増えているといいます。
このようなゼネコンの需要に対して、今まで以上の付加価値を提供することが求めらています。
スーパーゼネコンの将来性
ここまで確認したスーパーゼネコンのビジネスモデルから、業界自体の将来性を確認しておきましょう。
ゼネコンについては、スーパーゼネコンと言われる最大手郡が売上・収益ともに他中小企業と比較して抜きん出ているため、一概に将来性を確認することができません。
まず、中小規模のゼネコンについてですが、就職先としての将来性が確約されているとは言えない状況です。
実際、コロナで倒産になった企業を業界別で見たときに、一位の飲食業に次いで、建設業は二位となっています。
もちろん、倒産になった企業の数割もゼネコンは占めていないと考えられますが、経済動向という外部要因に影響を受けやすく、
スーパーゼネコンなどのようにこの構造から抜け出すための新規事業拡大や海外展開に投下する資金に乏しい規模のゼネコンとなると、将来性的には安定とは言えないでしょう。
逆に言えば、中小ゼネコンの中でも上記の問題に対して対処している企業であれば、将来性という意味では問題ないとも考えられます。
そして、スーパーゼネコンについてですが、こちらの将来性は依然として安定的であると言えます。
最盛期とされているバブルからはかなり経過しましたが、現在でも国内の大きな建物のほとんどはスーパーゼネコンと言われる大手5社が受注している状況です。
また、資金が潤沢であるため「請け負い型」という業界の抱えるビジネスモデルからの脱却も図ることが可能です。
将来が確約される訳ではありませんが、スーパーゼネコンとなれば、一定以上の将来性についての信頼度はあります。
職種
ここまでの内容で、スーパーゼネコンの概要や将来性について理解いただけたと思います。
そのためここからは、皆さんが行う主な仕事について紹介します。
全てを紹介する訳ではありませんが、ほとんどのゼネコンに共通してある職種をここでは紹介させていただきます。
営業職
営業職は、施工してほしい建物がある企業・官公庁から案件を受注することが仕事となります。
ただ案件が来るのを待つのではありません。
案件を獲得するために、コンペや提案などを行い顧客獲得をしていくことが必要です。
また、案件獲得に加え、この受注した案件について顧客の要望をよく理解し、バックである設計にこれを伝達し、実際の竣工できる建物と、顧客の要望の両立をしなければなりません。
社内外問わず、信頼関係の構築や利害関係の調整能力が必要となってくる職種であるといえます。
設計
営業が獲得してきた案件について、顧客の要望に最大限応える形で、実際の土地や予算から建物を設計する職種です。
単純に要望に応えるだけでなく、自社のノウハウや技術と相談しながら、建物としての安全性や機能性、そして実際施工する際にどのくらいの期間を要し、そこでどれだけ費用がかかるのか、などを全て理解した上で設計を行います。
文系就職はほとんどなく、理系で建築を専攻していた就活生がこの職種に就くことがほとんどです。
施工管理職
できた設計を、実際の建築物にするまでの管理をする仕事が施工管理職です。
ゼネコンが資材を調達してきて、実際に工事をするのではなく、資材の運送をする企業や、工事をする職人さんなどに対して、予算や施工期間などを調整しながら、全体を管理することが仕事です。
施工についての工程自体の管理に加えて、職人さんたちの安全性の確保、そこでかかる資材や人件費についての管理も施工管理職が行うことが主です。
研究
ゼネコンが競合との差別化を行うには、自社の持つ施工に関するノウハウや技術を追求していく必要があります。
また、施行中の費用を抑えるという意味でも、自社内で研究を進め、一つの案件の収益性を上げるという意味でもゼネコンにとって研究職は必要となります。
この技術やノウハウを向上させるための研究をする職種で、こちらも理系の就活生が新卒で採用されることがほとんどです。
年収
最後に、皆さんが気になっているであろう年収について紹介します。
【大手ゼネコンの平均年収ランキング】
1位 鹿島建設:1,135万円
2位 大林組:1,032万円
3位 竹中工務店:1,007万円
4位 大成建設:985万円
5位 清水建設:971万円
6位 奥村組:932万円
上位の企業の平均年収が1,000万円を超えている点では流石はゼネコンです。
それぞれの企業研究の記事もございますのでぜひご覧ください。
最後に
最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
今回は、ゼネコンのビジネスモデルや将来性、仕事内容について解説しました。
大手のスーパーゼネコンは就活生からも依然として絶大な人気を誇っており、入社難易度は非常に高いです。しっかりとした、企業研究や自己分析、面接対策、ES対策も必要になってきます。
これらの対策に関する記事も書いていますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
また、大手を狙った就職活動をする人は、専門家のアドバイスをもらうことが、内定への近道となります。
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本記事の内容が、少しでも皆さんの就職活動をより良いものにできたら幸いです。
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