【キッコーマンの就職難易度は?】企業研究からES・面接対策まで徹底解説!!
本記事では、キッコーマンの経営理念や、将来性、求める人材についてまとめることで、皆さんの企業研究をサポートします。
また、採用フローや配属勤務地・部署についてもまとめており、キッコーマンから内定を獲得するためにすべき対策についても紹介しております。
就活生ならだれもが気になる、企業の平均年収や初任給、口コミについてもまとめてあるので、ぜひ最後まで読んでみてください。
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企業概要
キッコーマンは、醤油の産地として有名な千葉県野田市に本社を置く、醤油を主とした調味料、加工食品の会社です。
日本だけでなく、世界的にもシェアを獲得しています。
日本でのシェアよりも、各国でのシェアの方が高かったりと、醤油において世界で右に出るものはいないと言っても過言ではありません。
国内と国外の売上の2020年度の構成比を見てみると、国内売上1,846億円に対して国外売上は2,878億円と、海外事業がうまくいっている点で、かなりの優良企業であると評価されます。
国内のシェアはある程度固まっているため、今後はいかに海外に視野を広げ、シェアを獲得できるかが、食品企業としてはかなり重要となってきます。
醤油とおいう看板商品を持っているキッコーマンは、いち早く海外進出に成功して、現在の海外シェアを獲得しています。
一方で、キッコーマンの事業は醤油だけではありません。
調味料、健康食品、バイオ事業、外食・中食事業、食品の卸なども行っているため、醤油だけに事業が偏っていないことも一つの特徴であると言えます。
そんなキッコーマンの基本情報は以下のようになっています。
商号 | キッコーマン株式会社 |
本社所在地 | 野田本社:千葉県野田市野田250 東京本社:東京都港区西新橋2-1-1 興和西新橋ビル |
設立 | 1917年12月 |
代表取締役 | 堀切 功章 |
資本金 | 11,599百万円(2021年3月31日現在) |
従業員数 | 7,645名(2021年3月31日現在) |
事業内容 | 食品製造業 |
経営理念
私たちキッコーマングループは、
引用元:キッコーマンHP「企業理念と事業領域」
1「消費者本位」を基本理念とする
2 食文化の国際交流をすすめる
3 地球社会にとって存在意義のある企業をめざす
キッコーマンは上記の企業理念を実施してきたからこそ、現在の世界的シェアがあります。
まず、食品メーカーと言う消費者に直接製造物が届く業態として、消費者本位という姿勢は外せません。
消費者があっての食品メーカーですので、これを基本理念として掲げることは、社会信用的にも必要でしょう。
また、2つ目の国際交流はすでに実施されていますし、今後も新たな市場の開拓を期待させてくれます。
そして、3つ目はさすがの規模感といったところですが、実際その規模を目指せる会社であることは間違いないでしょう。
将来性
キッコーマンの収益構造を詳細にみることによって、将来性を考えていきましょう。
まず、キッコーマンの売上収益は日本と海外に分けて考えていくとわかりやすいです。
日本においての、事業別の収益は「食料品の製造・販売」が148,122百万円と国内全体の94%を占めています。
一方、国外の収益は「食料品の製造・販売」が100,832百万円と国外全体の35%であるのに対し、「食料品卸売」は198,332百万円と残りの65%を構成しています。
日本の「食料品の製造・販売」の内訳をさらに詳しく見ていくと、醤油が29%、食品が36%、飲料が29%とバランスの良い構造となっています。
一方、国外の「食料品の製造・販売」は醤油が82%と大半を占めています。
キッコーマン全体の売上構成は、国外が約3分の2ですので、まず国外での醤油の浸透が一つ将来性を左右すると考えることができます。
キッコーマンのここに着目して、海外の家庭にいかに醤油を浸透させていくかを検討し、施策を実施しています。
実際、北米・欧州では、コロナ禍をきっかけに家庭用市場においてキッコーマンしょうゆの浸透が一層進みました。
大切なのは、コロナ後もこれを継続する、させることで拡大した家庭用の醤油需要を定着させることができるかが一つキーとなってくるでしょう。
国外の地域別で見ると北米に売上高が国外売上のうち、7割超を占めています。
つまり、北米以外での顧客基盤を整備することが急がれます。
北米・欧州だけなく、今後は東南アジア、東アジアでは新規事業を拡大していくようです。
また、「食料品卸売」でも、業務用のみではなく、北米以外での家庭用市場も拡大進めていくことで、バランスの良い収益構造を作ることが求められるでしょう。
このように、キッコーマンは国内外で売上収益と構造は異なるため、ある意味ではバランスのある、安定感のある企業であると言えます。
何より、今後も経済的な発展が期待されるASEANにまだ市場拡大の余地があることは、キッコーマンの今後に良い影響を与えるのでは無いでしょうか。
求めている人物像
キッコーマンでは、求める人材像を「プロ人材」と定義し、人材の育成をしています。「プロ人材」とは、
・仕事における高度な能力をもっていること
引用:キッコーマンHP「キッコーマンの求める人物像」
・能力を発揮して自律的に行動し、成果に結びつけること
・社内外のニーズを満たし、市場に価値を与えること
上記の求める人物像は、ビジネスマンとしてかなり高い資質が求められてます。
そして、この求めている人物像から浮かび上がるキッコーマンの想いとして、
キッコーマンの一社員としての誇りを持って働いてくれる人物を求めていると考えられます。
今後競争が激化すると予想される食品メーカーにあって
キッコーマンは、優良な人材確保が先決であると判断し、採用にもこれが反映されていると考えられます。
就職難易度(採用・選考状況)
ここまでキッコーマンの経営理念や将来性、求める人物像を共有しました。
続いて本章では、キッコーマンの採用大学や採用人数などの採用情報と選考フローについて解説します。
採用大学
採用実績校は以下のようになっております。
【文系】
(大)慶大4、早大2、学習院大1、立命館APU1、国際教養大1【理系】
引用:就職四季報2024年版
(院)東工大3、東北大、京大各2、東大1、九大1、名大1、筑波大1
(大)埼玉工大1、女子栄養大1
採用人数
また、男女別・職種別の採用人数は以下のとおりです。
年度 | 女性 | 男性 | 合計 |
20卒 | 18名 | 26名 | 44名 |
21年 | 9名 | 11名 | 20名 |
22年 | 14名 | 16名 | 30名 |
23年 | 9名 | 13名 | 22名 |
配属勤務地
22年4月入社者の配属勤務先は以下のようになっております。
【総合職】
東京8、大阪2、千葉1、静岡1、北海道1、福岡1、広島1、仙台1【技術職】
参考:就職四季報2024年版
千葉11
配属部署
22年4月入社者の配属部署は以下のようになっております。
【総合職】
営業13、営業企画1、経理1、シェアードセンター1【技術職】
参考:就職四季報2024年版
研究開発6、商品開発3、設備開発2
採用大学を見る限り、ある程度偏差値の高い大学に通っていないと内定を獲得するのは容易ではないと言えます。
しかし、上記大学に通っていなくても、内定を獲得するチャンスはあり、そのためには自己分析をしっかりと行い、ライバルとの差別化を十分に図る必要があります。
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キッコーマンの新卒採用の選考フロー
【総合職】
引用:就職四季報2024年度版
ES提出(3月〜5月)
↓
適性検査(4月〜5月)
↓
面接(3回、4月〜5月)
↓
最終面接(6月)
↓
内々定
選考フロー自体は一般的なものなので、追加で対策が必要になる項目は特にありません。
WEBテストは例年、玉手箱が採用されているようです。
試験科目は、言語、非言語、英語、性格の4つです。
玉手箱は、様々な企業で採用されているテスト形式のためしっかりと対策をしておくと良いでしょう。
また、「面接対策をしたい!」「ESのクオリティをあげたい!」という方には、就活エージェントの利用がおすすめです。
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また、「大手企業からの逆オファー」や「1週間での早期内定」など様々なメリットもあります。
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内定獲得のための必須対策
ここまでキッコーマンの採用大学や採用人数などの採用情報と、選考フローについて共有いたしました。
続いて本章では、キッコーマンから内定を得るためにすべき3つの対策事項を紹介します。
選考を通した一貫性を保とう
キッコーマンの選考フローはスタンダード中のスタンダードです。
そして、キッコーマンが求める人物像には3つが挙げられていますが、内定者の特性としては「堅実」であったり「真面目」な人が多いようです。
事実、私の周りにもキッコーマンの内定を持っている人物がいましたが、この特性に当てはまる人物でした。
そして、この特性をアピールする上で、選考を通しての一貫性は必須です。
選考がスタンダードであると言うことは、エントリーシートから役員面接までの4回の面接で、一般的な質問(一部、そうでない場合もあるようです)が繰り返して投げかけるでしょう。
そこで、一貫性のない内容を回答してしまうと、「堅実」や「真面目」と言う印象から離れた人物に映ってしまう可能性があります。
他の企業の選考についても同様に言えますが、特にキッコーマンの内定者の特性と、選考フローを見る限りでは一貫性はかなり重要であると考えられます。
一貫性を保つ上で重要となってくるのは、やはり記録をつけることでしょう。
いかに一次面接で好感触な出来であったとしても、これの詳細を忘れてしまっては、以降の選考で同様のクオリティを提示できるかわかりません。
できるだけ同じ回答ができるよう、しっかりと各段階の選考が終了したタイミングで記録をつけておきましょう。
キッコーマンではなければダメだという理由を明確にする
調味料メーカーの中でも醤油に特化して、国内シェア1位を獲得しているキッコーマンですが、食品メーカーとしては、他にも競合がたくさんいます。
キッコーマンに限らず、「志望動機」を考える際はまず
「業界>企業>企業でやりたい仕事」というように、段階を付けてそれぞれを考えていくことを推奨します。
まず「なぜ食品メーカーを志望するのか」については、業界についての知見がどこまであるかを聞くことで、志望度を図っているとされています。
食品メーカーがどのようなビジネスモデルで、どのような職種があり、その職種でどのような素養が必要なのか、などを整理すると良いでしょう。
また、食品メーカーについては、その商材ごとに会社が分かれているケースが多いため、なぜその商材に興味を持ったのか、という観点からも考えてみると良いでしょう。
例えば、キッコーマンは醤油で有名ですが、キューピーはマヨネーズやドレッシングでシェアを獲得しています。
しかし、両者は食品メーカーという同じ業界で区分されています。
つまり、単純に食品メーカーという業界の中でも、区分がかなりあるという特徴に注意して、対策を進めることが重要です。
そして「なぜキッコーマンを志望するのか」については、競合との比較をしていくことを推奨します。
ヤマサはもちろん、正田醤油なども下調べをして志望動機を作成していきましょう。
各企業の具体的な事業内容を正確に把握し、同時にキッコーマンのものと比較することで、「何が同じで、何が異なるか」が明確になってくるはずです。
特に食品メーカーの場合、事業自体は大変似たモノになってきますが、キッコーマンで言うとサプリメントなどがあるように、調べていくと結構違いもあるものです。
最後の「キッコーマンでやりたいこと」ですが、これは先ほどのキッコーマンの志望理由と密接に絡んできます。
「ヤマサでもいいのでは?」と面接官に映ってしまわないような、自分の経験などに基づいた理由を準備すると良いでしょう。
また、大きなビジョンを語るのも良いかもしれませんが、その前に実務ベースでのやりたいこと、あるいは具体的なキャリアプランも考えておくと良いでしょう。
実務ベースとは、実際に自分が志望した職種では何ができて、誰と関わり、どの様な仕事が求められるか、といった具合です。
総合職ですと、新卒配属は営業になる可能性が高いことが考えられるので、営業職として働くことをイメージして、準備を進めることが大切です。
商品知識も営業として必要な要素ですので、これを詳細に記憶しておくことで、他の就活生との違いを生み出せるかも知れません。
知っておいて損はないはずですので、一度は目を通しておきましょう。キッコーマン商品一覧
しかし、キャリアプランと言っても、実際に会社で働いていない人間にとっては想像上のものしか生み出すことはできません。
実務、職種などを明確に理解をするためには、会社説明会やOB訪問をすることをオススメします。
しかし、OB訪問はどのようにすればいいか分からない方がほとんどだと思います。
「OB訪問の申し込み方法」「当日の流れ」「おすすめの質問例」「OB訪問後のお礼メール」まで解説している記事があるので、少しでも内定獲得の可能性を増やしたいという方はぜひ読んでみてくださいね。
面接官からすれば、キッコーマンの中の職種や業務の理解度が高く見えますし、この理解度は同時に志望度の高さのアピールにもなります。
以上のように、志望理由を準備することにより、エントリーシートや面接では優位に働くでしょう。
エントリーシートでは、直接的に「業界の志望理由」や「キッコーマンの志望理由」という題目で聞かれていなくとも、これらを知るための質問であることはあります。
それぞれの質問が、志望理由のどの階層に対する質問なのかを読み解き、整理したものをぶつけていきましょう。
求められる人材とマッチするエントリーシートを書く
人気企業であり、選考フローがかなり一般的なキッコーマンで内定を獲得するためには、ライバルと差別化することが大切になってきます。
ライバルと差別化を図ることができる最初の機会がエントリーシートです。
自己分析を行い自分の強みを明確にし、キッコーマンの求める人材とマッチするようにエントリーシートを書きましょう。
キッコーマンでは、
仕事における高度な能力をもっていること
能力を発揮して自律的に行動し、成果に結びつけること
社内外のニーズを満たし、市場に価値を与えること
といった人物像が求められています。
これら全ての要素をエントリーシートに盛り込むことは、正直難しいですし、できたとしてもかなり不自然なものになりそうです。
ですので、技術職であれば具体的な研究内容で能力を示したり、総合職では留学経験などで外国語のスキルをアピールするなどが良いでしょう。
食品メーカーは、そのシェアの高さなどが理由でかなりの学生が応募する一方で、採用人数は一般的にかなり少ないです。
つまり倍率が高い食品メーカーにおいて、内定を獲得するには、他の応募者とは何か違う点を、面接官や新卒採用担当にアピールしなければなりません。
就活ジョブジョブでは面接まで視野に入れた、内定にグッと近づけるガクチカ作成について解説している記事も書いています。
部活動やアルバイト、あるいは研究室などで、周囲に対して働きかけて課題を解決したエピソードや、自分以外の構成員の中での役割を認識して、全体に貢献したエピソードなどを記せると良いでしょう。
簡単4ステップで、面接対策にもなるガクチカの作成ができるようになるのでぜひ読んでみてください。
その他の気になる情報
キッコーマンの年収
就職活動では、高収入を志望動機にするのはタブーですが、実際は気になりますよね。
有価証券報告書の調べによると、令和2年の平均年収は777万円となります。
以下、3年間の平均年収となっております。
年度 | 平均年収 |
2018年 | 797万円 |
2019年 | 796万円 |
2020年 | 777万円 |
2021年 | 770万円 |
2022年 | 787万円 |
キッコーマンの初任給
キッコーマンの初任給は以下の通りです。
4年生大学卒業/21万9000円
大学院修士課程卒/23万4860円
厚生労働省の調査によるとによると、令和2年度の新規学卒者の給与額は大学卒で22万6000円、大学院卒で25万5600円なので、キッコーマンの初任給は平均よりも低めに設定されています。
キッコーマンの評価
実際にキッコーマンで働いている社員さんの評価も気になるところだと思います。
社員さんのクチコミによる企業の評価を知りたいならOpenworkがおすすめです。
待遇や、働きがい、人材育成などについて、社員のリアルなクチコミから知ることができます。
キッコーマンは、福利厚生がかなり魅力的な企業です。
社宅・独身寮貸与、社員持株制度、財形貯蓄、住宅融資制度、育児・介護休職制度、など日系大手ならではの充実っぷりです。
また、全国に保育所があり、妻子持ちでも安心して就職できるところも魅力の一つです。
最後に
最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
今回は、キッコーマンの経営理念や将来性などの企業概要と、さらに採用フローや採用倍率などの採用情報についてまとめました。
また選考に向けて、「企業や採用情報を効率的に知りたい!」「オンライン選考の練習をしたい!」といった方には、JOBTVがオススメです。
スキマ時間に動画で情報収集できたり、オンライン選考は練習しているだけで、企業からの逆オファーもきちゃいます。
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本記事の内容が、少しでも皆さんの就職活動をより良いものにできたら幸いです。
皆さんの就職活動を応援しております。