【5分で業界研究】エネルギー業界のビジネスモデルや職種まで完全網羅!
就活というのは「正確な情報のインプット」がとても大切です。
本記事を通して、僕の知っている情報をみなさんにお伝えしていきたいと思います。
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今回は、毎年就活生から人気のあるエネルギー業界について解説していきます。
エネルギー業界と言っても、その中で種類があることはご存知でしょうか。
そもそも、エネルギーという言葉が広い意味を持っているため、案外網羅的に理解しているという人が多いと思います。
そこで、本記事では業界研究として、エネルギー業界の概要やビジネスモデル、職種について解説するとともに、将来性や年収についても取り上げます。
就職活動において業界研究は必須のものなので、少しでも通信業界に興味がある方はぜひ最後までこの記事を読んで参考にしてください。
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エネルギー業界とは
そもそもエネルギー業界とは何を指しているのでしょうか。
結論から申し上げると、エネルギー産業とは、石油・電気など各種エネルギーに関連する産業全般を表します。
エネルギーの生産・供給・販売まで幅広く取り扱います。
総務省が所管する業種の分類である「日本標準産業分類」の業種の中では、「電気業」「ガス業」「石油・鉱物卸売業」に分類されています。
就活生の間でもその定義が曖昧なようですが、
本記事では「エネルギー業界=石油・電気・ガスなど各種エネルギーを生産・供給・販売をする業界」とします。
具体的な企業として、東京電力、関西電力、東京ガス、ENEOS、出光興産などがあります。
エネルギー業界のビジネスモデル
ここからはエネルギー業界のビジネスモデルについて詳しく解説していきます。
ビジネスモデルとは、「会社が利益を生み出すための仕組み」のことです。
もう少し詳しく言うならば、各事業について、「誰に」、「何を」、「どうやって」、付加価値を提供して収益を得るか、となります。
エネルギー業界は大きく分けて、3つ(石油・ガス・電気)に分類することができます。
それぞれでどのように収益を得るのかを、説明します。
石油業界
日本という国では、石油がほぼ取れません。
そのため、石油業界では、まず海外からの調達工程が存在します。
調達した後は、日本への輸送工程、その後日本国内での精製・加工工程があり、各地に輸送する工程を経て各地での販売というモデルになります。
まとめると、①調達②日本への輸送③精製・加工④国内各地への輸送⑤各地での販売 という5つの工程になります。
石油は、電気と違って加工可能資源であるために加工段階で付加価値を付与します。
電気業界
電気業界は簡単に言ってしまえば、電気を作って売るという非常に簡単なビジネスモデルです。
しかし、電気はストックしておくことが基本的に不可能です。
そのため、提供しなければいけない電力量を予測し、発電・送配電するという付加価値をつけることによって利益をあげています。
また、電力自由化の流れによって発電事業者が小売電気事業者に電気を売るフローが生じたり、このフローの出現により送配電事業者が小売電気事業者から料金をもらうなどのフローが生じています。
小売電気事業者は電気を届けた消費者から料金をもらいます。
電力自由化によって、地域の電力会社が発電・送電・小売までを一括で行っていたものを、小売業者が介在できるようになりました。
結果として、地域独占的なサービスの提供は改善されつつあります。
ガス業界
ガス業界の中でも2つのタイプに分かれます。
1つ目が、「都市ガス」です。
都市ガス業界で有名な企業は「東京ガス」「大阪ガス」などが存在します。
都市ガスのビジネスモデルは、液化天然ガス(LNG)を調達・供給することです。
LNG基地と膨大な供給網を持っているのは大手企業のみであり、LNG基地を持っていない企業に大手企業は卸売りを行うことでも利益をあげています。
2つ目が「LPガス」です。
LPガスは液化石油ガスの略称です。
LPガス企業は、都市ガスの供給網に入っていない地域にガスを供給するという大事な事業を担っています。
液化石油ガスを輸入する元売業、小売業に売る卸売業、供給先に売る小売業と3つに分けられます。
それぞれの販売先に売ることで利益をあげています。
エネルギー業界の将来性
エネルギー業界の将来性について、まず先ほどのビジネスモデルの区分毎に見ていきましょう。
石油業界
地球温暖化などが騒がれ続け、地球にやさしいものを使おうという風潮が生まれてから石油の需要は下がり続けています。
しかし、石油精製技術に日本の石油企業は定評があります。
加工可能な資源を扱っている企業で加工技術に定評があるのは大きな強みであると考えられます。
また、石油業界の中でも元売り企業は、様々な事業展開や海外への展開に積極的です。
地球温暖化の影響で、再生可能エネルギー事業への参加や、カーリース事業への参加、海外石油企業への情報提供など多岐にわたります。
再生可能エネルギーだけでなく、電気やガスなどの他のエネルギー事業への参入も見られます。
電気業界
基本的に地域独占型のビジネスモデルが取られていた電気業界ですが、電力自由化による影響で、小売事業や送配電時事業を行っている企業の新規参入が行われています。
電力自由化の影響だけでなく、他のエネルギー事業を行っている企業の電気事業への参加も見られます。
従来、独占的なビジネスを行っていたが、電力自由化や他エネルギー企業の参加によって、競争的な市場となり新たな発展が見込まれます。
ガス業界
LPガス企業の方は、基本的に販売料金に関する規制がありません。
そのため数多くの企業が自由競争のもと生き残りをかけて、経営を行ってきました。
しかし、都市ガス企業の方は、2017年のガスの小売自由化が決められるまで、地域の都市ガスと契約するしかありませんでした。
そのため料金に関して選択権が顧客側にはありませんでした。
しかし、2017年のガス小売自由化が決定しました。
ガス業界全体の小売自由化が行われることによって、電気業界と同じように、競争的な市場となり新たな発展が見込まれます。
また、2022年には、「東京ガス」「大阪ガス」「東邦ガス」の大手3社の導管部門の法的分離が行われる予定です。
職種
ここまでの内容で、皆さんエネルギー業界の概要や将来性について、理解いただけたと思います。次にここからは、皆さんが行う主な仕事について紹介します。
エネルギー業界には、主に3つの職種があります。
●生産・製造技術開発
●法人・個人むけ営業
●管理
生産・製造技術開発
エネルギー業界は各種エネルギーを安定的に供給することが一番大切なことです。
そのために重要となってくる職種が「生産・製造技術開発」です。
電気業界では生産・製造技術、石油・ガス業界では加工技術の開発などによって、みなさまに安定して高品質な商品をお届けするために必要不可欠な職種です。
どこの業界でも専門的な知識が要されるため、理系の就活生から応募が殺到します。
法人・個人むけ営業
電力やガスの自由化が進み、お客さまの選択肢が増えたことによって重要度が増している職種です。
営業職と言っても、新規営業を法人・個人にかけ続けるだけではなく、各種エネルギーを供給・使用する器具の修理などにも携わります。
法人だけでなく、個人にも効率的なエネルギー利用を提案するというとてもやりがいのある職種です。
管理
管理と言っても3種類の管理職が主にあります。
安定して高品質のエネルギーを供給し続けることのできる体制管理を行う「生産・品質管理」。
エネルギーが滞りなく供給されるための「物流・在庫管理」。
開発・製造・供給施設を管理する「施工管理」。
この3種類の管理を行うことでみなさまに安定して高品質なエネルギーが供給され続けています。
縁の下の力持ち的な役割ですが、エネルギー業界の企業が生き残っていくためには必要不可欠な職種です。
年収
最後に、皆さんが気になっているであろう年収について紹介します。
【エネルギー業界の平均年収ランキング】
1位 アトモスエネルギー 1,008万円
出典:2023年版 就職四季報総合版
2位 コスモエネルギーホールディングス 917万円
3位 INPEX 908万円
4位 石油資源開発 882万円
5位 出光興産 856万円
就職四季報2023版に掲載されている、エネルギー業界の中からTOP5を抜き出してみました。
TOP5を全て石油・ガス業界が占めています。
高年収を求めるのであれば、石油かガス業界のどちらかがおすすめです。
最後に
最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
今回は、エネルギー業界のビジネスモデルや将来性、仕事内容について解説しました。
エネルギー業界は就活生からも絶大な人気を誇っており、入社難易度は非常に高いです。
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